本書の紹介
生命の目覚め
人は身体の感覚、頭に浮かぶ考え、世間での立場を、自分のすべてと考えがちです。『生命の目覚め』は『般若心経』『金剛経』『円覚経』の現代訳解を収録し、相互に照らし合う三経の意味をたどりながら、人はどのような迷いや執着から目覚めるべきなのか、真実の生命はいかに現れるのかを探ります。
『般若心経』は簡潔な教えで精神の束縛を超え、疑いと恐れを克服する方向を示します。『金剛経』は重ねられる問答で世間の相や自己への執着を見極め、霊性の真実の生命へと導きます。『円覚経』は目覚めの道、修行の方法、陥りやすい誤りをさらに詳しく説き、生命への理解を明晰で継続的な実践へとつなげます。三経を併せて読むことで、迷いを破ることと霊性の目覚めの関係を、異なる角度から理解できます。
本書は目覚めを、聖主に帰依する信仰、心を清める努力、悔い改め、自省、慈愛、相互の助け合いに結びつけます。読者は「私」への理解を問い直し、修行の偏りを見分け、経義を生命を変える行動へと少しずつ移していきます。日常の暮らしと禅修行が、そこで確かにつながります。
比較的短い経典から読み始めたい方、または『般若心経』『金剛経』『円覚経』を関連づけて学びたい方へ。
収録経典
本書に収録する経典
読む前の問い
読み始める前に知っておきたいこと
『般若心経』を現代の言葉で読みたい人にも向いていますか?
本ページの試し読みから、現代の読者に向けた訳解のあり方をご確認いただけます。本書は叢書が明示する信仰と教義の立場に沿っており、各節は経典全体の流れとともにお読みください。
なぜ三つの経典を一冊にまとめたのですか?
生命の目覚めを共通の主題とし、三経が互いに照らし合う読み方を示すためです。一経を独立して読むことも、『般若心経』『金剛経』『円覚経』を順に比較して考えることもできます。
書籍本文から・無料試し読み
まず一節を読み、訳解のあり方に触れる
『摩訶般若波羅蜜多心経』第一章・第1–4節
「永遠の生命を求める、霊性ある人々よ!」
「あなたがたは、霊性を開き聖性を求める道を、絶えず忍耐強く深く修めなければならない。」
「あなたがたは、光に満ちた心をもって、心と身体が融け合う澄みきった霊妙な境地へと禅定に入りなさい。」
「あなたがたは、すべての精神的束縛を超えなければならない。」
抜粋の出典 · 生命の目覚め · 『摩訶般若波羅蜜多心経』第一章・第1–4節
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